2010年10月29日金曜日

髪は女の命…かつら、育毛剤、専門外来 女性薄毛対策市場活?

 「最近、髪の毛が薄くなって…」「髪にコシがなくなった」?。「髪は女の命」とも言われてきたが、薄毛に悩む女性が増えているという。育毛剤から、かつら、頭髪外来まで、女性の髪をめぐる市場も活発だ。アンチエイジングブームでヘアケアの意識が高まった結果、潜在的な需要が掘り起こされたようだ。髪で悩むのはもう、男性だけではない。(油原聡子)


 ■売れ筋は15万円前後

 ショート、ロング、セミロング。店内にはさまざまな髪形のウィッグ(かつら)が、女性型のトルソー(像)に装着されて並んでいた。色も黒から茶色、金髪に近いものまである。

 東京都中央区の女性専門ウィッグショップ「フォンテーヌクチュール銀座コア店」。頭を全部覆うトータルウィッグから部分用
ウィッグまで約70点を扱っているという。

 店内では、女性店員がウィッグをカットしたり、アイロンで巻いたりと、美容師のようにスタイルを整えている。店の奥のフィッティングルームはまるでヘアサロンだ。大きな鏡の前にいすがあり、客はここでウィッグを試着する。客の希望に応じてウィッグをカットしたり、大きさをつめたりするため、店員の rmt 信長の野望
中には美容師免許を持っている人もいるという。

 売れ筋は、15万円から17万円。客層の中心は、50?60代というが、病気の治療で髪が抜けてしまった若い女性も来店するという。

 ウィッグのスタイルを整えに来店した文京区の会社経営の女性(60)は、8年前、病気で抗ガン剤を使い、髪が全部抜けてしまったのを機にウィッグを使う
ようになった。体が回復すると同時に地毛も生えてきたが、まだ薄いままだという。

 こげ茶色のショートヘアのウィッグを装着しているため、髪にボリュームがあり、60歳には見えない。女性は「髪の薄さは女性として寂しい。ボリューム感を出して若々しくした方が自信が持てます」と笑顔で話す。

 老化を予防し、いつまでも若々しくいよう FF11 RMT
というアンチエイジングが女性誌でも取り上げられなど、髪への意識が高まっているのも背景にあるようだ。店長の加藤寛子さん(61)は「薄毛で悩む女性は前からいたけれど、昔よりも髪への意識が高まっている。ウィッグがおしゃれとしても、髪の悩み対策としても認められ始めたようです」と話す。

 ■低周波のレーザーまで

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ングブームに加え、追い風になったのが今年4月、日本皮膚科学会の委員会が策定した「男性型脱毛症診療ガイドライン」だ。血行を促進し、髪を作る細胞を直接的に活性化する塗り薬「ミノキシジル」が有効などとする評価結果を公表した。

 大正製薬の女性用発毛剤リアップレディは、ミノキシジルを有効成分として使用しており、今年第1四半期(4月?
6月)の売り上げが前年同期を大きく上回った。

 アンファー社(東京都)のヘアケアシリーズ「ヘアメディカル薬用スカルプD」のレディースラインも順調に売り上げを伸ばしているという。

 AACクリニック銀座(東京都)に平成19年4月に開設されたレディース頭髪外来。来院患者の延べ数が19年は3795人だったのが、昨年は1万2
00人と3年で約3倍になった。今年は8月末ですでに7688人と急増している。新規来院患者のうち半数以上が20代と30代だという。

 院長の浜中聡子医師(35)は「若い女性の薄毛は極端なダイエットが原因では。男の人も髪の悩みはあるけれど、女性の場合は、社会的に『おばあちゃんになっても髪があるもの』と思われている。髪の悩みは特
別なものではないし、潜在的な需要があったのではないか」と話す。

 もともとは、同じグループのクリニックで男女一緒の頭髪外来を設けていたが、当時は、患者の約8割が男性だった。しかし、女性は閉経、更年期などホルモンバランスが変化し、悩みもストレスもさまざま。女性ならではのケアを専門的に行う必要性を感じ、銀座に専門外来を設けたと
いう。保険外診療だが、薬の服用から低周波のレーザーまでさまざまな角度から治療を行っている。

 浜中院長は「女性が気にするのは、分け目や前髪の部分が多く、日本人は黒髪のため、地肌とのコントラストで気になることが多いですね」と指摘する。

 ■1日に100本以上抜けると…

 女性の薄毛に詳しい、順天堂大学の植木理恵先
任准教授(46)=皮膚科=によると、女性の薄毛の原因は、加齢現象のほかに、男性ホルモンの影響で頭頂部に影響が出る「男性型脱毛症」▽頭髪全体が細く薄くなる「休止期脱毛症」▽毛の周りに炎症が起こって抜ける「円形脱毛症」?などがあるという。

 植木准教授の調査では、女性の髪のピークは30?40代。閉経後は急激に変化し、伸びるスピー
ドが遅く、少なく細くなるという。患者の中心は30?40代といい、「年齢が上なら、加齢だからとある程度受け入れられる。若い方は『なんで』と思い悩み、不安感が強い」と植木准教授。「髪が3本抜けてしまった」と泣きながら受診した女性や、「もう生きている価値がない」と部屋にこもってしまった20代後半の女性もいたという。

 「バランスの
良い食生活、睡眠、ストレスをためない生活が大事。過剰なヘアケアも注意してほしい」と植木准教授。毎日のシャンプーは皮脂の取りすぎにつながり、結果的にマイナスになることもあるという。

 植木准教授は「髪の毛は普通の状態でも1日平均60?70本は抜けます。1日平均で100本以上抜けていたら薄毛や髪の病気の可能性があります。自己点検
して改善しないようなら、皮膚科を受診してほしい」と呼びかけている。

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引用元:三國志 専門サイト

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